泣いてキレイになる美容法“涙活”におすすめの一冊~「恍惚の人」~

忙しい年末も、涙を流してデトックスを♪

冬におすすめの涙活の一冊

もう今年も残すところあと少しですね!年末年始は実家でゆっくりご家族と過ごす…なんて人もいるのではないでしょうか。

あわただしく過ぎる師走には、心や体の疲れもたまってしまいがち。そんな冬のお休みには、少し重たいテーマの本を読んで涙を流して、心身ともにデトックスしましょう!

今回ご紹介するのは、有吉佐和子の「恍惚の人」。1972年発行の作品ですが、まだ社会的にも一般的にも理解の薄かった時代に、認知症をいち早く扱った作品と言われています。
ドラマや映画化もされている有名な作品ですが、改めて読み返してみてくださいね。

認知症をテーマにした「恍惚の人」

涙活の一冊~恍惚の人あらすじ

共働き夫婦と息子の3人家族の立花家と離れに暮らす舅と姑という家族の生活は、姑の急逝を機に大きく変化します。嫁である昭子は姑の死と同時に、舅が認知症を患っていることに気が付き、それ以来舅の世話と家事、仕事の両立を余議なくされます。
突然の徘徊や夜中の騒動など、眠る時間もないほどの生活が続く上、「将来は自分たちもこうなるのでは…」と昭子と夫は鬱々とした気分に。そんな生活が続く中で、夢でも現でもない恍惚の世界で達観したような笑みを浮かべる舅を見て、それまでは迷惑で仕方がなかった舅を「生かせるだけ生かしてやろう。それは私がやれることだ」と腹をくくります。

誰も泣かなかった舅の死に、ひとり涙を流す…

高齢者と握り合う手

しばらく生活が落ち着いていたかに思えたある日、また舅が徘徊したため警察に連絡し、捜索してもらう昭子。交番で保護されて戻ってきた舅は弱り果て、往診した医師から病院での介護を進められますが、その夜、舅は急死します。
医師から臨終を告げられ、舅の体の湯潅や通夜の準備などを手早くこなす昭子は、舅の息子である夫も孫である息子も、そして自分も誰も泣いていないことに気がつきます。
そんな時に息子が「もうちょっと生かしといてもよかったね」とぽつりと言い、昭子の目からは涙が噴きこぼれます…

血のつながらない舅の世話に明け暮れて心身ともに疲れ、それでも「生かしてやろう」と決意した舅の死にひとり涙を流す姿に胸が詰まる作品です。

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ABOUTこの記事をかいた人

吉田英史

早稲田大学大学院教育学研究科修了。老人ホーム、学校勤務を経て、感涙療法士として、医療や福祉、教育の現場あるいは、最近では自治体、企業等で涙活(るいかつ)を広め、患者や生徒、職員等の心の健康をサポートする。泣くことの美容効果にも注目し、女性向けの涙活イベントやテレビ、新聞、雑誌など多数メディアで活躍中。